キャラメルボックス『バイ・バイ・ブラックバード』初回 [キャラメルボックス]
キャラメルボックスの25周年スプリングツアー
『バイ・バイ・ブラックバード』
5/19(水) サンシャイン劇場 14時開演
まだ始まったばかりなので、ネタバレなしです。
感想というよりは、印象をつらつら書いただけなんですけど。
***
以前の「アコースティックシアター」の感触。例えば『エトランゼ』のような。
(そういえば最近はこういう言い方をしないですね。ある意味、今は全部コレに近いからかな)
メインとなるストーリーだけでなく、
その周りの人物や事柄がとても細かく丁寧に浮き出てくる。
一人ひとりのそれぞれの状況、抱えているものが
静かに大切にあぶり出される。
そして、思わぬところで心が揺さぶられる。
それらが驚くほどピタリと
自分の心の中のどこかの、
隠しておきたい、あるいは忘れていたことを指摘していることに気付いて
ドキリとし、ハッとする。
多少シチュエーションが違ってはいても同じ波長のものであって、
多分誰にも言えないような、
もしかしたら触れてほしくないことであったりもして
一人で客席で体をこわばらせている、という状態にもなる。
我慢できずに涙が落ちてくる。その涙が、辛いのか哀しいのかは分からないが。
それが何なのかは、おそらく人それぞれで
だからどこに一番ヤられたかも、おそらく人によって相当違ってくるだろうと思う。
感想を訊いてまわったら、全く違うものが返ってきそうだ。
でも、
逆に、
同期することが見つからなった人には
単なる美しいストーリーとだけ映るかもしれない。
そういう作品。
真柴さんだから。
(一応注:脚本・演出は成井さんと真柴さんですが)
胸の中のものにそっと手を当てて
これだね、と言われているような。
それに明確な答をくれるわけではない。
答を見つけるのは、自分自身。
たとえラストがハッピーエンドらしく見えても
本当にそうなったわけではない。
そんなことは重々承知だけれど、
でも、それを分かる人がいる、知っている人がいるということを示してくれるだけで
心が落ち着いて深呼吸することができる。
大丈夫だと自覚することができる。
そういう力をくれる作品。
自分の心の中を探りながら
身を乗りだして舞台に観入った。
キャラメルでは久しぶりのことだ。
「今の自分」を掴めないでいる人に観てほしいと、そう思った。
『バイ・バイ・ブラックバード』
5/19(水) サンシャイン劇場 14時開演
まだ始まったばかりなので、ネタバレなしです。
感想というよりは、印象をつらつら書いただけなんですけど。
***
以前の「アコースティックシアター」の感触。例えば『エトランゼ』のような。
(そういえば最近はこういう言い方をしないですね。ある意味、今は全部コレに近いからかな)
メインとなるストーリーだけでなく、
その周りの人物や事柄がとても細かく丁寧に浮き出てくる。
一人ひとりのそれぞれの状況、抱えているものが
静かに大切にあぶり出される。
そして、思わぬところで心が揺さぶられる。
それらが驚くほどピタリと
自分の心の中のどこかの、
隠しておきたい、あるいは忘れていたことを指摘していることに気付いて
ドキリとし、ハッとする。
多少シチュエーションが違ってはいても同じ波長のものであって、
多分誰にも言えないような、
もしかしたら触れてほしくないことであったりもして
一人で客席で体をこわばらせている、という状態にもなる。
我慢できずに涙が落ちてくる。その涙が、辛いのか哀しいのかは分からないが。
それが何なのかは、おそらく人それぞれで
だからどこに一番ヤられたかも、おそらく人によって相当違ってくるだろうと思う。
感想を訊いてまわったら、全く違うものが返ってきそうだ。
でも、
逆に、
同期することが見つからなった人には
単なる美しいストーリーとだけ映るかもしれない。
そういう作品。
真柴さんだから。
(一応注:脚本・演出は成井さんと真柴さんですが)
胸の中のものにそっと手を当てて
これだね、と言われているような。
それに明確な答をくれるわけではない。
答を見つけるのは、自分自身。
たとえラストがハッピーエンドらしく見えても
本当にそうなったわけではない。
そんなことは重々承知だけれど、
でも、それを分かる人がいる、知っている人がいるということを示してくれるだけで
心が落ち着いて深呼吸することができる。
大丈夫だと自覚することができる。
そういう力をくれる作品。
自分の心の中を探りながら
身を乗りだして舞台に観入った。
キャラメルでは久しぶりのことだ。
「今の自分」を掴めないでいる人に観てほしいと、そう思った。
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