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花組四獣『ワンダーガーデン』 [演劇・音楽・アート・パフォーマンス]

昨日観た舞台です。

花組と言ってもタカラヅカではなく、
ネオ歌舞伎を標榜する花組芝居の方。

同期4人の在籍20周年を期しての公演だそうです。
八代進一さん、桂憲一さん、大井靖彦さん、植本潤さんのおヨッタリ。
作・演出にわかぎゑふさんをお迎えして、という
もう嬉しい顔ぶれがそろったお芝居。

四獣は「スーショウ」と読みます。
担当(笑)は、八代さん:青龍、大井さん:朱雀、桂さん:白虎、植本さん:玄武。

この、花組芝居の屋台骨を支える面々が、同期だとは知りませんでした。
(桂さんとジュネさんがご一緒なのは知ってたけど)。
改めて見ると、濃いな~~(笑)。


物語は明治45年に始まり、
舞台はある洋館の庭先。

登場人物は4人の姉妹(正確には3姉妹と義理の妹)と
その恋人や夫たち。
と書けば見当つく方もいらっしゃるかもしれませんが
4人が男女それぞれ1役ずつを演じます。
で、パンフを読んで、桂さんは女形ではなかったんだと、改めて確認。やっぱり花組ではレアな存在なんですね。

その4姉妹たちの20年間。
若い娘のときめきや恋、やがてそれぞれの生き方や思想、時代の中で様々なことが起こりつつも
何かあるとこの庭で4人が集まる。
拠り所である庭。
それぞれにドラマチックな人生を送りながら、
集まれば昔に帰れる。
お互いへの思いやり、絆の温かさを、笑いを交え(笑いの方が多い?)コミカルに軽やかにおしゃれに、そしてしっかりと観せてくれます。

4人の個性を存分に楽しませていただきました。
役のキャラもさることながら、
本当に、独特の色濃い個性をお持ちの方々。
セリフひとつ動きひとつに笑いが絶えず、そのすぐ後には「いいな~~」と唸っている、という感じです。

植本さんは登場からもう反則的にオカシイ。やっぱり達者なお方です。
(男性のときは、ちょっと腹筋さんに見えちゃいました(^^;)
桂さんの細かい繊細な感情の揺れや巧みな変化。ひとつひとつ惚れ惚れ~~
女性のときは、ちょっとはにかみながらもカワイイ(笑)。
八代さんは男性のときも女性のときも、カッコイイ!誰にも影響されない確固としたもの。
大井さんは、今回初めてこれだけじっくり観たような気がしますが、とてつもなく色っぽい。見とれてしまう。本公演では、結構キワモノぽい感じですが、こんなにキラキラオーラを放っているとは。

4姉妹の20年であると同時に
最後の方には、彼らの20年に絡めたセリフなどもあり
そのあたりの遊びも素敵です。

どうやら「腹黒い」と言うキャッチフレーズがつく方々らしいのですが
それも、懐の深い役者さんたちであるからこそ。
真人間でも、策謀家でも、多分一瞬にして演じ分けてくださるのでは。


8/26まで、
シアター711にてやってます。



この日、花組団員の横道毅さん、深沢敦さん、柳家花禄さんがおみえになっていました(他にもいらしたかな?)
そして、前説のコング桑田さんも、上演中は客席に。ゑふさんも。
こう見ると、それぞれ1.5人(以上)分くらいの色濃い方ばっかり。
あの客席数(80)に比して、役者率の高さよ!(笑)



[データ]
  場所   下北沢シアター711
  日時   2009年8月20日(木)15時00分
  席    自由席2列目センター
  作・演出 わかぎゑふ
  キャスト 長女・千草/毛利修平 桂憲一
       次女・薫子/石巻竜司 八代進一
       三女・葉月/大村洋次郎 大井靖彦
       桜/杉山孝明 植本潤

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