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空いている椅子 [ひとりごと・考えること]

昨日、新神戸オリエンタル劇場で
キャラメルボックス『降りそそぐ百万粒の雨さえも』の大千秋楽を観てきました。

東京千秋楽を観られなくて、このままではどこか終われない気持ちがしたので。


その新神戸オリエンタル劇場のそばにあるお店。

飲み物が大きな器で出されることで評判のこの店は
キャラメルを観にくる人たちの間でもよく知られています。

待ち望んでいたキャラメルの舞台を観られることと、
久しぶりに逢う人たちとおしゃべりすることと、
その両方が一緒になったワクワクが、
このお店の外に並べられたテーブルと椅子に満ちている。
そんな光景が見られる場所。

ただ、私は実はこの店に入ったことはありません。
ずっと入りたかったけれど、
時間が無かったり、気分的に余裕がなかったりで。
そしてもしかしたら、これからも入ることは無いかもしれません。
一緒に入りたい人が居なくなってしまったから。

キャラメルを知り始めて間もなく出逢って、
その独特の感性に刺激を受けて、
脆さと堅牢さを併せ持った危うい立ち位置に引き寄せられ、
キャラメルだけでなく様々なことを教えられた。
そしてもっともっと知りたかった人。

彼女がこの店で他の人たちと逢い楽しい時間を過ごしたことを
日記やblogで読んで、
よかったねと思いこそすれ、羨ましいと思ったことはなかった。
でも、
いつかこの店に行くのなら、彼女と一緒でなければと思っていた。
できれば二人きりでとも。

まるで想い人のような子供っぽい思い込みで、可笑しくなるけれど。


この夏の公演を、彼女にも観てほしかった。
どんなことを感じたかを、あの独特の言い回しで話してほしかった。


昨日、その店の前を通りながら
貴女の分も椅子が空いているかどうか、
気になってしまいました。


DSC_0044_edited-2.jpg

春に逝った彼女に

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